中学3年生の公民の授業では、今回のテーマとして「18歳選挙権」を取り上げ、若者たちが政治参加の新たな可能性に注目しました
「18歳からの投票権がもたらす変化とは？」「若者の声が社会に与える影響はどれほどのものか？」
これらの問いに対する答えを見つけるため、生徒たちは熱心な議論を交わしました
授業では入り口として、参政権・選挙権の説明から始めました
参政権とは
参政権とは、政治に参加する権利の一つで、私たち市民が政府に対して意見や要望を伝えるための大切な権利です
中学3年生でも、この参政権を使って、自分たちの考えや声を社会に反映させることができます
例えば、地元の公園が不足していると感じたら、参政権を使ってその問題を市や町の役所に伝えることができます
あるいは、教育に関する改善点やアイデアがあれば、学校や地域の教育委員会に対して提案することもできます
参政権を行使することで、将来の社会をより良くするために貢献できるし、自分たちの声が尊重されることが重要です
自分たちのまわりの問題や関心事について考え、参政権を通じて積極的に関わっていくことが大切です
選挙権
選挙権は、国や地域の重要な意思決定に参加する権利で、中学3年生でも将来的にその権利を持つことになります
選挙権を持つことで、自分たちが住む社会や国の未来に影響を与えることができます
例えば、選挙権を行使すると、次期市長や国の指導者を選ぶ際に、自分たちの理想や価値観に合った候補者を選ぶことができます
また、政策や法律の決定においても、自分たちの意見や関心が反映されるようになります
選挙権を持つことは、社会への参加と責任を意味します
将来、投票することで、自分たちの未来をより良いものにするために積極的に関与していくことが大切です
選挙権を持つことは特権であり、その機会を大切にし、使っていくことが重要です
ここまで説明したら、18才選挙権の説明に入ります
18才選挙権が導入された理由
背景
もともと、選挙権は20歳からでした
しかし、若い人たちももっと社会に参加できるようにしようという考えから、
2016年に18歳からでも選挙に参加できるように変わりました
若い声を大切にし、未来を担う若者たちも政治に参加できるようにするための変更が行われたのです
意義
これで、18歳以上の若者たちも、自分たちの声を政治に届けることができるようになりました
若者の考え方や視点が政治に反映されることで、より多様なアイデアが生まれ、社会全体がより良い方向に進む可能性があります
若者たちが政治に参加することで、社会に新しい風を吹き込むことが期待されています
簡単に言うと、2016年に導入された18歳選挙権は若者たちにとって、
より早くから社会に参加し、自分たちの未来に影響を与える権利を持つことができるようになったものです
これにより、若者たちのアイデアが社会に反映され、より豊かな未来が築かれることが期待されています
ここまで説明したら、次に18歳選挙権を考えます
活動：１８歳選挙権をどう思う？
18歳での選挙権の導入には賛成派と反対派があります
詳細はプリントに載せていますが、賛成派と反対派の主な主張は次の通りです
①１８歳選挙権の是非について概要を説明
賛成派の主張
18歳選挙権の導入は、若い世代が社会においてもっと積極的に関与できるようになる重要な一歩だと考えられています
18歳は、高校を卒業したり、社会に出て働き始める時期であり、個人が独自の意思決定をする年齢でもあります
この段階で選挙権を与えることで、若者たちは自分たちの将来についてもっと直接的に発言し、影響を与えることができます
また、政策や法律の決定が若い世代にも影響を与えるため、その立場からも発言権を持たせるべきだと考えられています。
反対派の主張
一方で、18歳はまだ十分な社会経験や政治的な知識が蓄積されていない時期であるという意見もあります
若い世代が政治に参加することは重要ですが、十分な知識と経験がないと誤った判断をする可能性があります
選挙権を与える前に、教育や社会経験を十分に積んだ後でないと、政治的な決定に対する理解が不足してしまうとの懸念があります
また、若者が政治に関心を持つためには、他の方法や教育手段を強化すべきだという立場もあります
自分の立場を読み込む
隣の生徒と２人１組でペア討論を行います
自分の立場(賛成派・反対派)を選び、自分の立場の主な主張を読み込みます
ペア討論
読み終えたらペア討論です
３０秒主張→３０秒反論を聞く時間を２セットで合計２分間ペア討論を行います
自分の勤務校の生徒は熱心なので、大体時間オーバーして白熱討論しています
自分の意見をまとめる
自分の主張・相手の意見を踏まえて、18歳選挙権について自分が考えることをまとめてもらいます
普段は、「賛成・反対」どちらかで意見をまとめてもらいますが、
18歳選挙権については、賛成・反対ある中で何を最も重視すべきかを考えてほしいと思ったからです
生徒たち自身、近い将来関係してくることなので、様々な意見が出てきました
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