【中1地理】「南アフリカのオリンピック出場は認めるべき?認めないべき?」人種差別への対応を考える授業

中1地理

南アフリカ共和国のアパルトヘイト

アパルトヘイトは、南アフリカで1948年から1994年まで続いた人種差別政策でした

この制度はいくつかの要因から生まれました

植民地の影響

まず指摘できるのが、植民地主義の影響です

南アフリカはかつてオランダやイギリスの植民地で、白人植民者が入植しました

白人少数派が恐れたことは、南アフリカ国内の黒人多数派による支配です

白人入植者は、数の面で黒人に勝てないため多数決では必ず敗れます

これがアパルトヘイトを実施する前提になりました

白人至上主義

白人支配層は、黒人労働力を安く使い、資源を白人に集中させたい考えを持っていました

白人至上主義が根底にあり、白人が優越的であるとの信念から法律や社会が整備されました

これにより、白人が政治的な支配力を強めました

国内外からの圧力があったものの、アパルトヘイトは根強く残り、1994年まで続きました

最終的に国際社会の反対や南アフリカ国内の変化により、アパルトヘイトは廃止されました

授業では、国際社会のアパルトヘイト反対運動にスポットを当てます

スポーツ交流の中止

アパルトヘイトを辞めさせるため、国連を中心に様々な取り組みが行われました

その1つが、南アフリカとのスポーツ交流を禁止することです

スポーツ交流を禁止することで、南アフリカの国際的な孤立を深め、

アパルトヘイトを廃止するよう圧力をかける狙いがあったのです

しかし、1976年、ニュージーランドは、この禁止を無視して、南アフリカにラグビーチームを派遣しました

これに対し、アフリカの国々は、ニュージーランドがオリンピックに参加することに抗議して、ボイコットをしました

授業の活動

授業では、次の2立場に分かれて討論しました

  1. 南アフリカとのスポーツ交流を続けたニュージーランドに賛成の立場
  2. 南アフリカとのスポーツ交流を続けたニュージーランドに反対の立場

南アフリカとのスポーツ交流を続けたニュージーランドに賛成の立場

スポーツと政治は別物

スポーツは政治とは異なり、国際的な友好と理解を促進する媒体であると考えます

スポーツにおいては、人々は共通の興味を共有し、異なる文化や背景を超えて交流できますし、

交流を拒否することは、新たな形の差別を生み出す可能性があると主張します

交流することで、アパルトヘイトをやめるよう訴えられる

交流を通じて国際的な圧力がかかり、南アフリカがアパルトヘイトを改善するきっかけとなる可能性があります

南アフリカとのスポーツ交流を続けたニュージーランドに反対の立場

差別をスポーツに持ち込みたくない

スポーツは本来、人々を結びつける手段であり、

差別や人権侵害といった問題を抱える国家との交流は慎重に考慮されるべきと主張します

交流しないことで、南アフリカの人権状況に対抗

南アフリカのアパルトヘイト政策は人権侵害であり、これに対する抗議としてスポーツ交流を中断することは重要だとする主張です

スポーツイベントは国際的な注目を浴び、その影響力は大きいため、差別を容認しない姿勢を示す手段として有効です

スポーツを清潔で平和な場として維持

スポーツを清潔で平和な場として維持するためにも、

差別を許容するような国との交流を避けるべきという主張です

ニュージーランドが南アフリカとスポーツ交流をした理由

ニュージーランドが南アフリカとスポーツ交流をした理由は、大きく分けて2つあります。

1つは、スポーツと政治は別であるという考え方です。

ニュージーランドは、スポーツは政治とは関係のない、純粋に競技を楽しむものであると主張しました。

そして、スポーツ交流を通して、南アフリカの人々との交流を深め、アパルトヘイトを廃止させるための理解を深めるべきであると訴えました

もう1つは、スポーツ交流を通じて、アパルトヘイト廃止を訴えていくという考え方です

南アフリカで差別を受けていた黒人選手は、スポーツ交流を通じて、

アパルトヘイトの不当性を世界に訴えていくことが重要であると主張しました

彼らは、スポーツを通じて、南アフリカの人々が団結し、アパルトヘイトを廃止させるための力を得ることができると考えていました

これらの考え方は、どちらも一理あると言えるでしょう

スポーツと政治は別であるという考え方は、スポーツの純粋性を守るという観点から、支持されるべきものです

しかし、スポーツが社会を変える力を持つこともまた、事実です

スポーツ交流を通じて、アパルトヘイトを訴えていくという考え方は、スポーツの社会的な役割を重視した考え方と言えるでしょう

皆さんはどちらの考え方を支持しますか?

授業でのまとめ

この授業では、まず、南アフリカ共和国の人種隔離について学びました

次に、アパルトヘイトを辞めさせるための取り組みとして、スポーツ交流の中止について学びます

そして、ニュージーランドが南アフリカとスポーツ交流をした理由についても考えました

最後に、以下のコメントシートに生徒の考えをまとめてもらい、授業終了です

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