【中1地理】「熱帯の暑さ対策で日本に取り入れられる部分はある?」熱帯の暮らしを考える活動

中1地理

熱帯気候は、年間を通じて高温で湿潤な気候を特徴とする気候帯の一つです

この気候帯は、赤道周辺の地域に広がっており、一般的に季節の変化が少なく、高温かつ湿度が高い状態が続きます

熱帯気候の説明

熱帯気候の特徴は、一年中安定した高温、ということがあげられるでしょう

平均気温は25度以上で、季節ごとの大きな温度変動がほぼありません

降水量も一年を通して比較的均等で、雨季と乾季が明確に区別されることがあります

この気候は植生にも影響を与え、熱帯雨林が広がることが一般的です

濃密な植生は湿度と温暖な気候に支えられ、多様な生態系を形成しています

ここまで熱帯の特徴を簡単に説明したら次の活動に入ります

日本の暑さ対策

生徒にとっても身近な日本の暑さ対策に着目します

近年の日本の夏は“酷暑”と表現されるほど高温多湿で、無事に乗り越えるためには何かしらの対策が必要です

生徒に思いつく限り書くように指示をすると、

  • 衣服の選択
  • 水分補給
  • 屋内での空調管理
  • 涼しい時間帯での活動

などがあがってきます

この後の活動にも関係してくるので、生徒から出てきた意見を教員側で補足します

衣服の選択

暑い夏には適切な衣服の選択が重要です

通気性があり、日差しを遮る薄手の服や帽子を着ることで、暑さと紫外線から肌を守ります

また、明るい色の衣服を選ぶと、日光を反射しやすくなり、体感温度を下げる効果もあります

水分補給

十分な水分補給も欠かせません 

暑い日はこまめに水分を摂取し、体調を整えることが重要です

特に屋外での活動や運動の時は、こまめな水分補給が欠かせません

スポーツドリンクや塩分補給また、適切な栄養バランスを整えることが必要です

屋内での空調管理

屋内での暑さ対策も大切です。 冷房や扇風機を使って室温を調節し、エアコンの設定温度を快適な範囲に置くことが重要です

室内での過ごし方も考慮し、照明や電化製品の発熱を抑え、冷暖房効果を最大限に活かすことができます

涼しい時間帯での活動や休息

日差しの強い時間帯を避け、涼しいで過ごすことも有益です

午前中や夕方に外出する、木陰や涼しい公共の場所を利用するなど、熱中症予防に備えます

冷たいタオルを使った体の冷却も有効です

熱帯の夏の過ごし方で日本にも工夫できるところはある?

ここまで暑さ対策を確認しました

生徒たちには熱帯地域の場所を確認するためにプリントの白地図に色塗りさせます

その上で、「熱帯の人たちの生活で何か日本に取り入れられるところはないですか?」と問いかけました

教科書や資料集には、熱帯地域に住む人達が

  • 高床住居
  • 風通しの良い服装
  • 屋根に風の出口窓を作っている

など、細かい部分が載っています

そこをしっかり読み取りながら書くように指示します

ここで、広いテーマだけ与えて活動に入ると、生徒の答えもふわっとしたものになるので

「衣・食・住の中で特に印象に残ったもの」を書くように追加で指示しました

1人でやっていて煮詰まる生徒が出てきたら、隣の人と共有する時間をつくり

最後に数名を指名して全体へ発表してもらいます

拾いきれなかった意見は、回収したプリントを利用して次回の授業でスライドなどにまとめて共有しました

この授業の狙い

この授業の狙いは、

  1. 暑い地域の生活の中身をより深く知る
  2. 日本の暑さ対策も近年とても重要になっており、さらなる工夫の余地がないか考える

ことでした

生徒から回収したプリントを見る限り、2つの狙いに沿った回答が多かったためそれなりに意味のある活動だったと思っています

コメント

タイトルとURLをコピーしました