【中3公民】「日本の選挙の課題の解決順位をつけてみよう!」日本の選挙を考える授業

中3公民

近年、日本の選挙制度においてさまざまな課題が浮き彫りになっています

選挙は民主主義の要であり、公正なプロセスが求められる中、いくつかの重要な問題に直面しています

この記事では、日本の選挙に関する課題を深堀りし、その解決策に焦点を当てながら、より効果的で民主的な選挙制度の実現に向けた授業内容を考察していきます

中学校3年生の授業では、生徒たちに日本の選挙制度の課題について深く考えさせることが重要です。そのために、以下のような活動を設定しました

説明:日本の選挙の課題を理解しよう

活動に入る前に、日本の選挙が抱えている課題を資料や教科書を利用し、生徒に説明します

生徒には下のプリントにメモを取りながら話を聞くよう促しました

① 投票率の低下=有権者、特に若い世代が棄権をしてしまっていること

投票率とは、選挙において実際に投票に参加する人の割合を指します

最近では、特に若い世代の人たちが投票に行かないでいることが課題とされています

これを「棄権」と呼びます。

なぜ若い人たちが棄権してしまうのか、その理由はいくつかあります

第1に、政治に対する関心が低いと感じる人が多いことです

第2に、政治が難しそうだと感じてしまって、投票に行くことが面倒に思われることもあるかもしれません

国民全体の声を反映させるためには投票が大切なのです

政治は日常生活にも関わる重要なものであり、投票を通じて未来を変えることができるからです

② 在日外国人の選挙権について

次に、「在日外国人の選挙権」についてです

在日外国人とは、日本に住んでいるけれども日本の国籍を持っていない人たちのことです

彼らにも生活している日本での発言権を持たせるために、一部の地方選挙においては選挙権が認められています

ただし、これには賛否が分かれる意見もあります

一部の人たちは、在日外国人にもっと広い範囲で選挙権を与えるべきだと考える一方、

日本国籍を持っていない者には選挙権を与えないべきだという主張もあります

この問題は、様々な価値観や意見がからむ難しい問題であり、社会全体で話し合いが進められています

③ 1票の重みの違いについて

次は、「1票の重みの違い」についてです

選挙では、一人ひとりが投じた1票が重要ですが、実際には地域や選挙によって、その影響力が異なります

これは「比例代表制」と「小選挙区制」など、選挙の仕組みに起因しています。

例えば、小選挙区制では各地域ごとに1人の代表が選ばれます

これに対して、比例代表制では政党ごとに獲得した総票数に応じて議席が分配されます

このような仕組みのため、一部の地域での1票の影響力が強くなることがあります

この問題に対しては、選挙制度の見直しや改革が模索されています

④ 選挙や政治にカネがかかることで、政治家と企業その他の癒着不正が問題になることについて

最後に、「選挙や政治にカネがかかること」についてです 

選挙活動や政治活動にはお金がかかります

広告宣伝イベントの開催などには資金が必要です

しかし、これが行き過ぎると、企業や個人からの資金援助が過度になり、政治家と企業との癒着(ゆちゃく)や不正な関係が生まれることがあります

この問題は「カネの力」が政治に与える影響を問題視するもので、公正で透明な政治を実現するためには、選挙資金の規制や政治への資金提供の透明性が求められています

国民が安心して選挙に参加でき、政治が公正で信頼されるものになるよう、様々な取り組みが行われています

活動:個人作業→グループ討論「解決すべき優先順位をつけてみよう」

4つの問題をある程度把握したところで、この問題をどう解決すれば良いか

生徒たちで議論を行います

この活動の目的:実社会での合意形成の難しさを知ること

この活動の目的は、複雑な問題に対処するためにどのようにアプローチするかを明確にすることでした

問題解決には取り組むべき項目が多くありますが、それらにどのように取り組むか迷っているとき、

生徒たちは一つ一つの問題を深く考えることで解決策を見つける手がかりを得ることができます

最初に、各自が問題についての優先順位をつけ、その順位を選んだ理由を説明できるようにしました

その後、グループのメンバーと協力して討論し、最終的に1つの結論にまとめます

この結論を出すことで、実社会での合意形成の難しさを理解できるようになります。

1つずつ問題を説明すると、意欲的な生徒は真剣にメモを取り、様々な情報を吸収することができます

ただし、私の経験した学校では社会科が好きな生徒が多くはありませんでした

そのため、興味や関心を引き出すためには討論や話し合いの活動を導入しています

社会科が得意でない生徒にとっては、教員が説明するよりもクラスメートと意見を交換する時間が記憶に残りやすいかもしれません

また、上を目指す生徒には、問題集を使って自主的に学習する機会を提供し、入試問題にも挑戦するよう促しています

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