中1地理で学ぶ時差
中1の地理の授業では、各国の時差を勉強します
授業で扱う知識事項として、
- イギリスの首都ロンドンにある旧グリニッジ天文台と北極・南極を結ぶ線を0度とし、東西180度に分ける
- 同じ経度の場所に引いた線を経線という(縦線となる)
- 経線は別名子午線ともいう
- 経度0度の線を本初子午線という
といった基本を確認し、時差の計算方法を説明します
主な要点としては
- 地球は24時間かけて西から東に360度自転している→つまり15度で1時間の時差が生じる
- 場所によって、太陽のあたる昼だったり、あたらない夜だったりする→国や地域ごとに時間を設定する必要が出てくる
- 各国が時間設定の基準となる経線(=標準時子午線)を定めている
- 日本の場合は、兵庫県明石市などを通る東経135度の経線が持つ時刻を標準時とする
- この経線を日本標準時子午線という
でしょうか
これを説明したらいよいよ実際の活動に入ります
【ワーク1~3】時差の基本事項の確認
授業ではこちらのワークシートを利用しました
時差の基本的な計算を練習するために、ワーク1でどの線がどこを通る線なのかを確認します
ワーク2で日付変更線が日付の境目になっていることを確認し、
ワーク3では経度を利用して、カイロ・ロンドン・ロサンゼルスとの時差を計算する練習をしました
【ワーク4~7】海外で生放送される番組は日本でリアルタイム視聴できるか調べてみよう!
時差の計算では、計算方法を練習して終わりとなるケースが多いです
ただ、それだと時差の計算を実生活に役立てることがないまま、終わってしまいます
そこで生徒たちが実際に時差を考える場面を設定して、時差を計算します
特にここ数年、テレビだけでなくインターネットのライブ配信を行っている放送が多いです
そこで、生徒たちが普段起きている時間(23時位まで)の間に、視聴ができるかどうか
を時差で計算させてみます
こちらが何か番組などを指定すると、生徒たちのやらされた感が強くなってしまうため
見たい番組が何かから生徒に設定を任せます
(野球のWBC、サッカーW杯、アーティストのライブ配信など)
具体例として、
アメリカで行われた野球・WBCの決勝戦を事例にします
【ワーク4】海外の生放送で見たいと思う番組は何ですか:WBC決勝戦
【ワーク5】その番組を放送する国はどこですか?:アメリカ合衆国フロリダ
【ワーク6】日本で放送を見る場合、何時頃の放送になる?
<海外の番組が放送される時間>3月22日19時~23時頃
<日本時間>3月22日8時~11時頃
【ワーク7】自分がその時間リアルタイムで見られる可能性は・・・・
高い(春休み中で自宅にいたため)
という形にしました
授業の反省:生徒に見たい番組を事前調査させておく
授業では、自分の活動が終わった後隣の生徒とどんな内容にしたかを共有する時間をつくりました
生徒は楽しそうにしていましたが
授業の反省として、事前に見たい番組の現地開始時間を調べておくべきだったと思いました
タブレットを利用し、生徒たちが調べる時間も作りましたが、
何を調べるかがなかなか出てこない生徒や調べる時間にも個人差があり、
早くできる生徒とそうでない生徒の時間の開きが大きかったです
次回行う際には、事前に見たい番組の場所・現地開始時間を調べた上で
この活動をやるとよりスムーズに授業が進みそうです
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