国の面積や人口の学習
中1の地理では、国の面積や人口を学習する内容があります
世界の中でも面積が多い国や小さい国、人口が多い国や少ない国のデータを見ることで
- 国の面積や人口にはこれだけの差がある
- 面積の大きさや人口の多さが世界に与えている影響
など考えるきっかけにすることが目的です
ただ、生徒の中には
どうしてこういうデータを見たり、覚えたりしないといけないの?
とデータを見る目的(=そもそもの学ぶ意義)を感じられない生徒も多いです
地理とか社会が好きじゃない生徒にも、学ぶ意義は伝えたいですよね
そこで、与えられたデータを扱うだけでなく、
自分自身で世界のランキングベスト5を作成してみる活動を考えました
世界何でもランキングベスト5を作成してみよう!
実際に配布した資料がこちらです
現在勤務している学校では生徒は1人1台タブレットを持っているので、
この活動をする時はこちらのサイトを開くように指示します
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/index.html(「世界いろいろ雑学ランキング」)
このサイトには、様々なジャンルでの世界ベスト5が載っているので、
自分が興味あるものを2つ選び、ランキング表に掲載します
大切なのは、そのランキングを選んだ理由
「このランキングを知ることで、世界のどんなことがわかる?もっと知りたいこと、知っていることも書いてみよう」
と問いかけて、活動を開始します
そして、ベスト5のランキングを2つ作った後は隣の生徒にランキングを発表します
その時
<ルール>
説明する時:何のランキングかは言わず、あててもらう
ヒントを与える:「このランキングを知ることで、世界のどんなことがわかる?もっと知りたいこと、知っていることも書いてみよう」の部分も説明する
例
◯日本人のほとんどが好きな果物で、どの国からやってきたのかを推測できる
☓バナナのランキング
と設定をすると、より盛り上がると思います
この活動の狙い
この活動の狙いはランキングを並べることで、その項目の実態をより深く知り、興味を持つことです
例えば、
タイヤの生産量の世界一の国は日本だった→日本で自動車産業が盛んなことと結びつく
タイヤの生産が世界一ということは自動車の生産量も世界一なのだろうか?
と、データをもとに知識と知識をつなげることや、次の疑問点と結びつけることの大切さを味わうことができます
そこで、最初のデータに戻り、
「世界の面積が大きい国や人口が多い国のランキングと、皆がすでに知っていることと何かつながることはありますか?」と問いかけます
すると、
- 世界の面積が大きい国は小麦など穀物の生産量が多い
- 国土面積の大きさが世界の中での存在感にもつながっている
など知っていることを出してくれる生徒もいます
また、「さらに知ってみたいことはないかな?」と問いかけると
- 世界の大きい国(ロシア)の人口がランキングに入っていないのはどうしてだろう?
- 中国やインドはなぜ人口が圧倒的に多いのか
と答えてくれました
データというのは世界の実態を知るとともに、何かを考えるための材料だということを伝えて授業を締めています
この活動自体にどれだけの効果があったかわかりません
ただ、生徒たちの中で〇〇の生産上位5カ国というデータを見る時の意識付けにはなったと思います
教師ランキング
コメント